独特の甘さとほろ苦さ “冬菜”

touna

 

冬菜(とうな)またの名を女池菜(めいけな)と呼ぶこの野菜。
新潟の伝統的な冬野菜です。
新潟の中でも作る地域によって呼び名も味わいも異なるという、新潟の冬にはなくてはならない
菜っ葉です。
秋に種を播き、初雪で一度つぶし、再びトンネルを作って雪につぶされないように育てる豪雪地帯
ならではの栽培法。
自家採種といって、自分の畑でできた菜っ葉の種を、また来年蒔く、という農業本来の姿に則って、
各家々が育て上げてきた冬菜は、それゆえ生産者の畑の個性も生きています。
 
さて、その冬菜の正体は?
小松菜と同じアブラナ科の仲間です。春に花が上がってくる茎、いわゆる若い「とう」の部分を食べ
るのでこの名がついたともいわれますが、この「とう」の部分は、青臭みがなく、独特の歯ごたえが
あり、またわずかなほろ苦さとともに、気持ちよい甘さが特徴です。そしてこの甘みこそが、新潟県
の厳しい冬を乗り切るために冬菜が耐寒性を高めようと「とう」や葉に貯えることから生まれるもの。
まさに寒さと雪が生んだ味わいなのです。
 
 
>>冬菜(女池菜)


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