豚肉(岐阜県串原産)・トマト・天日塩・ニンニク・生姜・黒砂糖・菜種油・香辛料・天然羊腸
地球人倶楽部は全国のたくさんの生産者さんたちとつながっていますが、岐阜県のゴーバルさんとも長い長い付き合いになりました。単に物を売り買いするだけでなく、その生産に込められた気持ちをまるごと皆様にお届けすることが地球人倶楽部の仕事だと思っています。
お手元に届いた商品は、単にハム、単にソーセージなのかもしれませんが、そのひとつひとつの製品が、一般に流通する商品のおよそ110倍もの時間をかけて作られていることを知っていただきたいと思います。
誠実な商品づくりに励む心ある生産者とともに、地球人倶楽部も「ほんとうのおいしさ」と「心からあふれる喜び」を皆様と共有し、次の世代へとこの味覚をつなげていきたいと考えています。
古典的製法で作るハム。ひとことでそういいますが、ゴーバルさんの1本のハムは完成までに、概ね23日、つまり550時間ほどの時間をかけて作ります。一般のハムが5時間ほどで完成するのに対し、110倍もの時間をかけて作るのです。もちろんこの時間には、原料となる豚の成育日数は入っていません。お肉をハムの塊に分け、さあ仕込み、とそこからの時間です。
まず岩塩や黒砂糖、香辛料を溶かしこんだピクル液に漬け込むこと3週間。そして、一昼夜、山の清水で塩抜きをします。ここまでが下準備。
その後ハムの種類により糸を巻いたり、オーガニックコットンの布で包んで、カチンコチンと硬い炭火で火をかけ、さらに桜の丸太でゆっくり燻してやっと完成です。一切の合成添加物を使用せず、1ヶ月ほどの日持ちを実現しているのはこの長い長い仕込みに秘密があったのです。
本来ハムは、生肉のブロックから作られるのだから、生肉より安く作ることは物理的にできません。ゴーバルさんでいえば、生のロース肉1kgを使って仕上がるロースハムは、700gほど。3割減の仕上がりとなります。水増しもせず、味を補わず、新鮮な原料肉をしっかりと漬け込んで安定させ、さらに塩分を抜いて、燻煙し、やっと完成するハムは肉の芸術品ともいえます。
こうして作られたものを私達はハムと呼びます。